【実践編】トイレ動作が1人で安全に継続できる為の自主トレーニング

実践 リハビリメニュー

こんにちは😁“いが”です^^

私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。

今回の内容は、トイレ動作が1人で安全に継続できる為の自主トレーニングについてお伝えしたいと思います。

リハビリの観点からお伝えすると、介護や介助は必要最低に留めて頂く事が望ましいと考えます。

理由としては、ご本人が出来る動作や活動まで手を貸してしまうと、徐々にご本人様の能力が衰退してしまうからです。

今回はおひとりでトイレ動作を安全に継続していける為の自主トレ方法を中心にお伝えさせて頂きたいと思います。

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トイレ動作が1人で安全に継続できる為の自主トレーニング

トイレの動作自体を分解して考えることで、どこの部分に不安感や筋力の低下が疑えるのかを事前に把握する事ができます。

そして、弱っている箇所に適切にトレーニングを行う事で、安全にトイレ動作が継続できる可能性が高まります。

まずは、大まかなトイレ動作の手順について知って頂きたいと思います。

①お尻をトイレに向ける方向転換
②中腰でズボンを下ろす動作
③安全に便器に座る
④清拭動作(拭く動作)
⑤便器から立ち上がる動作
⑥ズボンを上げる動作

となります。これらのどの部分が苦手なのかを分析する事で、どこの筋力が弱っているのかが把握できます。

ひとつずつ必要な筋肉の箇所をお伝えしていきます。

①お尻をトイレに向ける方向転換→その場での足踏みの能力が必要となります。お尻の横の筋肉やふくらはぎの筋肉が使われます。

②中腰でズボンを下ろす動作→中腰姿勢を保ちながら、膝付近までズボンを下ろす能力が必要となります。中腰姿勢の保持には太ももの筋肉(特に前側)とお尻の筋肉、ズボンの操作には腕と腹筋が主に使われます。

③安全に便器に座る→便座の位置を正しく目視して安全にゆっくり座ります。太ももの筋肉(特に前側)が主に使われます。

④清拭動作(拭く動作)→お尻に手を回す動きとなります。体幹をひねる動きに腹斜筋と肩関節の柔らかさが大切になります。

⑤ズボンを上げる動作→②のズボンを下ろす動作と同じく、太ももの筋肉(特に前側)とお尻の筋肉、腕と腹筋が主に使われます。

トイレ動作継続の為の自主トレーニングについて

方向転換に有効な自主トレーニング→その場で足踏み、つま先立ち練習、歩行練習が有効です。

ズボンの上げ下ろしに有効な自主トレーニング→手すりに掴まってのスクワット、立ったまま膝やお尻をタッチするリーチ練習、仰向けになって立て膝の状態でお尻上げが有効です。

立ち座りに有効な自主トレーニング→手すりに掴まってのスクワット、仰向けになって立て膝の状態でお尻上げが有効です。

清拭に有効な自主トレーニング→座ったまま体を捻る体操、棒を使って肩関節の柔軟体操が有効です。

動作・部位別に大まかにご紹介させて頂きました。

全体の体力維持向上に関しては、過去の記事でもお伝えさせて頂いていますので、合わせてご覧頂けるとお役に立てると思います。

終わりに

ご利用者様がご自身の尊厳を守る上で大切にされている価値観として、“トイレを失敗したくない”という思いを持つ方が多くいらっしゃいます。

今回の内容は、少しでも安全に失敗なくトイレ動作が継続できるように、トイレ動作の分析とポイントごとの運動をお伝えさせて頂きました。

少しでも皆様のお役に立てていると嬉しく思います。

皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!
記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨

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