こんにちは😁“いが“です^^
私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。
今回のテーマは、訪問リハビリの最終ゴールと言っても過言ではない“社会参加”について考えている事をお伝えしたいと思います。
国の方針としても、訪問リハビリを通して社会参加する人が増える事を強く推奨しています。
国のいう社会参加の一例としては、デイサービスに通えるようになる事や地域の活動に参加できる事などが挙げられています。
私としても、少しでも外の世界と触れて頂きたいという願いを持ちながら日々のリハビリ訓練を実施しています。
ですが、そもそも“社会参加”というジャンル自体が広く多様性に溢れているはずではないかという思いを持つようになりました。
もっともっと社会参加について学び考える事で、ご利用者様の可能性を少しでも広げられるお手伝いが出来ると嬉しく思っています。
一般的な社会参加の定義
“家庭や社会に関与し、そこで役割を果たすこと”とされています。
具体的にいうと、
広い意味としては、身の回りの生活が問題なく行える、社会との繋がりを持つ、家庭内での役割を持つ(主婦や親としてなど)ことが挙げられています。
狭い意味合いでいうと、コミュニティーへの参加、趣味や娯楽活動、地域活動への参加とされています。
そして、国として目指している方向性としては、訪問リハビリによってデイサービスなどへ通えるようになることが、社会参加がなされていると判断される基準のひとつとなっています。
症例を通して感じた私なりの社会参加とは
訪問リハビリを通して、社会参加を実現するまでには段階的な道のりが存在すると感じています。
まず第一段階としては、体力や筋力をつけて安全に自分の体が動かせるようになる事です。これが1番の訪問リハビリの依頼内容であり、大切な段階となっています。
そして、第二段階として、毎日の日課や趣味の確立と自宅内での役割をまっとうする事です。具体的な例でいうと、家事活動や家のお庭の整備などひとりで実行できる内容になります。
そして、最終段階としては地域活動や趣味などのコミュニティーに参加する事です。この段階では、他の人との繋がりや関わりを持つという内容になります。
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私が思うのは、ひとりひとりがどの段階のどのような内容での社会参加を望まれているのかを、正しく知る事が1番大切な事だと考えます。
家庭での役割に重きを置く人なのか、地域貢献を大事にする人なのかを知り少しでもその希望を実現して出来るお手伝いをすることが、私達訪問リハビリスタッフの役割であると考えます。
そして、【社会参加】を望まれるご利用者様の根底にある思いを感じとる事も大切だと考えます。
それは、“誰かの役に立っている”という実感だと私は考えます。
私のこの価値観を育んでくださったのは、日々一緒にリハビリに取り組んで下さっているご利用者様です。
編み物が得意な方で以前お世話になったスタッフのために作品を作りプレゼントされている場面をみたり、
いつもリハビリ後にわざわざ一杯のお茶をご用意して下さったり、
ある80代のパーキンソン病のご利用者様は「体が治ったら人の為に働きたいと思っている」という思いをお話し下さいました。
私が実現させたい未来の社会参加とは
訪問リハビリを通してお元気になられてデイサービスに通えるようになり、訪問リハビリを卒業される方もなかにはいらっしゃいます。
非常に素晴らしい事で、私の目指すべき形のひとつです。
訪問リハビリを卒業された後でも、なにか困ったことがあればいつでも相談頂けるような「かかりつけ療法士」になれたら、とっても嬉しいです。
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そして、私がもう一つ実現したい未来の社会参加のイメージは、外部との繋がりは体が不自由で物理的に難しいけれど、“誰かの役に立ちたい”という思いを持っている方への支援をして行けるようになりたいと思っています。
具体的には、編み物や絵画といった得意を活かして作った作品を世の中に出していくことです。作品制作自体にも多くのリハビリ要素が含まれていて、健康に良い効果をもたらす為一石二鳥と考えます。
また、ご利用者様の中には体は不自由だけれども、培ってきた経験や体験の知識が宝という方も多くいらっしゃいます。
例えば、以前に働かれていた専門的な内容や、日本の歴史的な内容などを、語り部として後世に伝えて頂くことも価値が高いと考えています。
このインターネットが発達している時代なので、ご利用者様が自宅にいながらその知識を求めている方にお伝えして頂く環境を作ることも、将来行いたいと考えている内容になります。
まだ、私自身の準備が整っていませんがいつか必ず実現させ、社会との繋がりを持ち、“人の役に立てた”と喜んでもらえるご利用者様をひとりでも多く増やしていきたいと考えています。
終わりに
ひとりひとりの大切にしている価値観や目指しているゴールは様々だと思います。
まずは、大切なご利用者様の希望を最大限聴く所から始まると考えます。
そして、私の経験上では体力などに不安を抱えて、社会との繋がりを求めているのに物理的に難しいという状況と多く出会ってきました。
そんな、素敵な思いを是非叶えて頂きたいと思いながら何も出来ない歯痒さを日々感じていましたが、このブログを通して実現させられる環境が作れるという可能性を今は感じることが出来ています。
自宅にいながら社会や人と繋がることが出来、“人の役に立っている”という実感をひとりでも多くの方に感じて頂けるよう、私自身の夢の実現に向かって頑張りたいと思います。
その時が来たら、是非応援して頂けるととても嬉しく思います。
ご質問やご意見などが御座いましたら下記にご連絡下さいませ。最大限のサポートをさせて頂きます。
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