こんにちは😁“いが”です^^
私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。
今回の内容は、“リハビリの効果検証について”お伝えしたいと思います。
リハビリを実施される方の多くの関心事は「結局良くなるの?」ということだと思います。
実生活の中で体が動きやすくなったり、できなかった動きが出来るようになったというように、目に見えてリハビリの効果が分かる場合もあれば、変化が分かりにくく「良くなっているのかな。」と不安に感じてしまう場合もあるかも知れません。
私達リハビリスタッフは、基本的に1〜3ヶ月ごとに“身体評価”を行い、リハビリによってどれだけの効果が得られているのかを確認します。
今回はリハビリスタッフの観点から、どのような部分を確認してリハビリ効果を測っているのかについて、ご家族様やご本人様も今後少しでもイメージ出来るようにお伝えしたいと思います。
リハビリの効果検証について
始めにリハビリの事について少しお伝えしたい事としては、症状や障害に対する大まかな流れはもちろん存在します。
ただし、その流れ通りにぴったりフィットする場合もあれば、思うように効果が出にくい場合もあります。
筋肉へのアプローチでは、やったらやっただけ結果が蓄積し成果が現れやすいジャンルとなります。
ただし、その方の栄養状態や筋トレの際の姿勢などによって、効果の幅が変わってきたりもします。
一方で麻痺といった神経へのアプローチでは、闇雲な努力というよりも、動かし方のイメージや繊細な力加減という部分が大切になってきたりするジャンルとなります。
また、神経の損傷具合によっても回復の度合いが変わってきますので、効果の幅が変わります。
要は、流れはあったとしても、人によって進捗度合いやスピードは十人十色であると考えます。
その為、私達リハビリスタッフが最適な訓練方法をオーダーメイドでご提供させて頂くのです。
その時に、一番大切にしていることがこの“リハビリ効果の検証”となります。
ご本人様に合わない運動や、そもそも間違ったポイントへのアプローチを続けてしまうと、希望する未来には繋がりません。
ゴールに向かって進めているか、成長スピードは適切か、ご本人様のモチベーションは保たれているかといった事を中心に検証していきます。
基本的には日々のリハビリでも毎回大まかな評価を行なっていますので、いつでもどんな不安や疑問でもお答えする事が出来ますのでご安心下さい。
「どこが良くなってるのかな?」
「ゴールの達成はできそう?」
「良くなっている実感がないんだよね」
というような本音をどんどんと担当スタッフに教えてあげてください。
必ず明確な答えが返ってくると思います。もし、曖昧な返答が多い場合には、どんどんと質問を繰り返して明確にしていって下さい。
それでも、どうしても納得できる返答が得られない場合には、担当ケアマネジャーにこっそり相談してみることも、ひとつの解決方法だと私は考えます。
効果検証のポイント
実際に効果検証をする場合に大切にしている事を少しお伝えしたいと思います。
①出来るだけ数字で表す
歩行では歩けた距離や時間、バランス能力でも体のどの部分まで安全に触れたのかや立位キープの時間というように、1〜3ヶ月後の再評価の時にしっかりと比較が出来る事が大切です。
②同じ条件で評価をする事
1回目に評価した時と同じ場所や姿勢で評価を行います。そして、歩行の評価では杖やシルバーカーといった用具も統一させます。
条件をそろえる事によって、ご本人様の能力がどれくらい向上したのかが明確になるからです。
③セラピストとご本人様・ご家族様の実感の尺度は違っていて当然
数字や距離が伸びても、実際の生活が楽になっていなければ、効果が出たという実感は得られないという事を肝に命じています。
リハビリの観点からすると、前回よりも良くなっていた場合には“効果があった”と判断してしまいがちですが、大切な事はご本人様やご家族様の生活が少しでも楽になる事です。
ここを勘違いしてしまうと自己満足のリハビリになってしまいますので、心構えとして一番大切にしているポイントです。
終わりに
今回は、リハビリの効果検証についてお伝えさせて頂きました。
専門的な領域で不安に思われる方も多いと思います。
リハビリスタッフがどのような事を考えて気を付けているのかを知る事で、少しでも皆様に安心して頂けると嬉しいです。
皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!
記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨
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