こんにちは😁“いが”です^^
私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。
今回は訪問リハビリを依頼される方に多い脊柱管狭窄症の痛みについてお伝えさせて頂きたいと思います。
脊柱管狭窄症の痛みは“神経の圧迫”によって生じるものになります。
原因としては正しい位置にあるはずの骨や靭帯が劣化してしまうことで、ズレてしまったりはみ出したりしてしまうことで神経が圧迫されてしまいます。
今回は脊柱管狭窄症の方への痛みの原因と対処法についてお伝えしたいと思います。
脊柱管狭窄症の痛みの原因について
脊柱管狭窄症による痛みの種類は主に“神経の痛み”となります。
神経の痛みの特徴としては、腰の部分でズレが生じて痛みを出現させていた場合、痛みは腰からお尻や足にまで広がる場合が多いです。
理由としては痛みが出てる神経があると、その先の繋がっている部位にまで痛みが生じてしまうからです。
神経の痛みは“ピリピリ”や“ズキズキ”という感覚の痛みで表現される事が多いです。
そして、脊柱管狭窄症の大きな特徴として“長い距離を歩けない”という症状があります。
これは、歩く事による持続的な姿勢の刺激などが、神経を徐々に圧迫してしまうことから起こります。
具体的には、腰を反るような姿勢が神経を圧迫しやすいと言われています。
その為、敢えて少し前屈みの姿勢での動作を行う方が、痛みが出現しない場合もあります。
![腰痛](https://www.igarihablog.com/wp-content/uploads/2020/06/AF04477E-0E0D-4ABB-9092-E243C5DEB112.png)
脊柱管狭窄症の対処法について
対処法は“保存“か”手術”が考えられます。
ですが、保存療法で症状自体がスッキリ治る事は残念ながらありません。
理由としては、痛みの原因が骨や靭帯などが神経にぶつかっているという構造的なものだからです。
ですが、痛みが出にくい動作を探していく事や、ストレッチによって痛みの出ない方法を探ることは対処法として可能となります。
私が大事にしている考え方の一つに“障害と共に生きる”というものがあります。
勿論、脊柱管狭窄症自体を完全に治すには手術しか方法はありませんが、私が現場でお会いさせて頂いている方の多くは、上手に痛みと共存しています。
これは、痛みを単純に我慢するということではなく、痛みの性質や特徴をしっかりと把握するという観点になります。
私が担当させて頂いている方の具体例をお伝えさせて頂きます。
脊柱管狭窄症の為に長距離が歩けなくなり自宅内の歩行で精一杯という方がいらっしゃいます。
ただ、その方のご希望は「近くのコンビニ(約200m)まで行けるようになりたい」ということで、訪問リハビリをご依頼下さいました。
そして、それを目標に体力向上や筋力訓練、室内での歩行訓練を実施しました。
そして、痛みが出やすいタイミングを明確にする為に、万歩計による歩数や連続歩行が可能な時間を計測し数字に表しました。
そうする事で、痛みが出やすいタイミングに傾向が現れ、適切な休憩のタイミングや心構えが出来るようになりました。
それによって、リハビリ開始から2ヶ月後には、当初の希望であった近くのコンビニ(約200m)までを、片道約1回程度の休憩により達成する事が出来ました。
この方は、運動療法と同時に腰や足のストレッチも実施しています。
脊柱管狭窄症の神経の痛みが出にくい姿勢は少し前屈みとなります。その姿勢をずっと続ける事により、周りの筋肉も硬くなり血流がうまく流れないと、それがまた痛みを引き出だしてしまうという負の連鎖となります。
また、痛みから力が余計に入ってしまい、神経の痛みのほかに筋肉の疲労からくる痛みも混ざってしまう場合もあります。
これらの問題をストレッチにより解消する事で、運動療法との相乗効果も認められると考えます。
その他にも、ひねる動作や日常生活の何気ない動作の中にも、痛みが出現しやすい原因が隠れている事があります。
そのリスクをしっかり把握していただけることが、“障害と共に生きる”というコツになると考えます。
終わりに
今回は訪問リハビリの現場で多く聞かれる“脊柱管狭窄症”について、私の考えや実例を交えてお伝えさせて頂きました。
“痛み”というものは、活動の幅をグッと狭めてしまう大きな要因の一つと感じています。
ですが、痛みというものを正しく認識し、適切に対処する方法さえ理解してしまえば、上手に付き合っていくことも出来ると私は考えています。
ただし、生活に大きな支障が出てしまっている場合など、手術により根本から改善してしまった方が良い場合も勿論あります。
何を大切にしながら、どんな選択をするのか!
少しでもその選択のお手伝いになれれば嬉しく思います。
皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨
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