痛みについて【膝関節編】

訪問リハビリ

こんにちは😁“いが”です^^

私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。

訪問リハビリの仕事をしていると、“膝の痛み”に悩んでいる方とお会いする事も少なくありません。

実は、私の母(50代後半で看護師)も現在進行形で膝の痛みに悩んでいます。

痛みが強かった当初は、ドクターから手術を勧められていましたが、母は「人生で手術は1回に抑えたい!」という強い意志がありました。

人工関節の耐用年数は約20年と言われているので今の年齢を考えて、少しでも手術を先延ばしにしたいという思いがあったのです。

結果として様々な紆余曲折の末、約1ヶ月の休養期間を経てなんとか看護師の職場へ復帰する事が出来ています。

今回の内容は、その時の母との体験を中心に情報共有させて頂きたいと思います。

手術は今のところせずに、リハビリのみで職場復帰が出来た経過と今現在の課題や今後の予測も合わせてお伝えさせて頂きます。

結論から先にお伝えすると、痛みには“手術で改善するもの”と“リハビリで改善させられる部分”があると言うことです。

今現在、悩まれている方の何か少しでも参考になれると嬉しく思います。

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発症からの経緯

母から「膝が痛くて仕事が出来なくなった」という相談が来ました。

私もリハビリの仕事柄、膝についての知識はあるものの、整形分野で実際に治療した経験は無かった為、その道のプロである同期のPTにすぐに相談しました。

母は家の近くにあるかかりつけの整形病院で、以前から膝に水がたまった時など治療をして貰っており、慢性的に膝の痛みとは付き合ってきていた経緯があります。

そのかかりつけ病院のドクターからは、今回の痛みに関して“人工関節へ置換する手術”を勧められていました。

母の思いとしては、「いずれ手術は仕方ないとしても、出来ることはやれるだけやりたい」という気持ちがありました。

そのことも全て同期のPTに相談した時に、「1度うちの病院で診てみよう」という勧めがあり、母はセカンドオピニオンとしてオススメされた病院へ診察に行きました。

そこで、ドクターからの画像診断としては、かかりつけ病院と同じく「関節軟骨の状態は非常に悪く、手術適応」との診断でした。

しかし、膝の曲げ伸ばしや太ももの力の弱さがありそうなので、手術を決断する前にリハビリに行って機能改善を図るよう指示が出されました。

PTによるリハビリ評価を行ったところ、痛みの部位が関節の構造(損傷のある関節軟骨や半月板)から少しズレたところにあることがわかりました。

レントゲンやMRIで発見された損傷部位とは異なる場所で激痛が起こっていたのです。

要は、今の状態で関節を置換する手術をしても、痛みの出ている部位は違うところにあるので、変わらず痛む可能性があるとのことでした。

そして、評価を進めると「膝周囲の硬さや筋力の弱さがあり、膝下の腱に炎症が起きている」と言う仮説が立ち、柔軟性や筋力を改善させて膝にかかるストレスを軽減させることで、痛みの解消を図るという治療方針となりました。

リハビリ開始と経過

2週間に1回のリハビリ通院を行いながら、自宅では自主トレーニングを行なっていました。

一例としてトレーニング内容をお伝えします。

①長坐位の姿勢で、膝下にバスタオルを丸めたものを入れ、膝がバスタオルから離れないように踵をあげ膝をピンと伸ばす運動

②うつ伏せで膝を曲げて踵をお尻に近づけるように引っ張るストレッチ

③両膝を立てた仰向け姿勢でお尻あげ運動

そして、私も時間を見つけて膝周囲のストレッチを行いに行きました。

その結果、痛みはまだあるものの仕事に復帰できる程度まで改善が認められました。

あくまで、個人差や年齢による回復力なども人によって違いますが、リハビリの力を改めて目の当たりにした瞬間でした。

今現在の状況と悩み

今現在は職場の寛大な理解と協力もあり、痛みが出やすい動きなどは極力控えながら仕事が出来ている状況です。

そして、太ももや膝周囲のの柔軟性や筋力の左右差も整いつつあります。

しかし、膝下の腱の痛みが改善された一方で、本来の手術適応である関節自体の痛みが目立つようになったという現状があります。

現在は、その痛みを抑制する為、月1回の通院による関節注射と関節に負担がかかり過ぎないように、膝周囲の筋力をさらに高める運動を実施しながら様子を見ている状況です。

終わりに

今回の内容は、母の闘病日記を私の視点から書かせて頂いたような内容になりました。

最終的には、母も膝の手術はいずれ行う事になると思います。

ですが、母の希望を最大限叶えてくれた同期のPTの力を目の当たりにする事で、改めて私自身も襟元を正すきっかけを頂きました。

今回記事を書くにあたって、母の治療をしてくれている同期からの思いも頂戴しています。

「リハビリで治せることは結構あるので、手術を決断する前にリハビリで改善させる選択肢を持つ事をオススメします。」という事を話されていました。

その為にも、“病院選びはとても重要”という事を強く話されていました。

※母は北海道札幌市内の病院で治療をしてもらっています。もし、病院選びについてのご質問やご相談がある場合には、札幌市内であればお力になれると思いますので、気軽にご相談くださいませ。

今回の内容が、皆様のお役に少しでも立てると嬉しく思います。

皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!
記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨

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