正しくニーズをキャッチする事でリハビリ効果が増大します

訪問リハビリ

こんにちは😁“いが”です^^

私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。

ニーズの把握はとても重要です。

ニーズとは、ご利用者様が何故リハビリを希望されているのかという根本的な理由の部分にあたります。

しかし、実際の訪問の現場では、正しいニーズをキャッチ出来ずにリハビリスタッフとご本人様が、バラバラの方向を見ている事が少なくありません。

正しくニーズをキャッチする事が出来れば、ご利用者様のリハビリ意欲は確実に上がりますし、自主トレーニングも積極的に行えるようになるはずです。

リハビリの効果を上げる一番の鍵は、目的が明確になる事による“モチベーションアップ“です。

今回は、私が現場で意識している心構えを交えて、正しくニーズをキャッチするコツについてお伝えしたいと思います。

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正しくニーズをキャッチするコツは“定期的な確認“です

きっと、全てのリハビリスタッフは必ず一度はこの“ニーズの把握”を介入の一番最初に行っていると思います。

何故ならニーズの把握なしには、その後のリハビリの計画が立てられないからです。

ただ、この初回のニーズのみを頼りにリハビリを進めていくケースは少なくありません。

ここでお伝えしたい事は、初回の時には差し障りのないニーズしか聞けない場合が多いという事です。

理由は簡単で、初回はお互いが緊張もしているし、どんな相手なんだろうとご利用者様が私達にまだ心を開いていない段階でのニーズだからです。

まずは、リハビリをしていく中でお互いの信頼関係が構築されてくると、ご利用者様の本音や正しいニーズが聞けるようになるのです。

多くの場合は初回にのみニーズの把握を行いがちですが、大切な事は定期的にニーズの確認を行なっていく事が正しいニーズをキャッチするコツになります。

リハビリスタッフの“提案力“がニーズの幅を広げます

信頼関係が構築される事が正しいニーズをキャッチするコツである事は、先ほどお伝えさせて頂いた通りになります。

そして、もうひとつ正しいニーズに至らない可能性として考えられる事は、ご利用者様が今後についてのイメージが湧かないという障壁が考えられます。

つまり、「どこまでを希望する事が妥当かな」と安全な範囲を超えていかない印象があります。

これは、実際にご本人様から聞けた想いとして「変な希望を言ってしまっていたら恥ずかしいから」という本音があったようです。

“非常識な事を希望するのは恥ずかしい“という潜在的なブロックがかかっていると私は感じました。

この、潜在的なブロックを外す事が、リハビリスタッフの提案力がニーズの幅を広げるという事になります。

実は、リハビリスタッフが行う事は非常にシンプルで、予後予測をしっかりと伝えることが鍵となります。

この時に、しっかりとご利用者様の個人因子を加味しての提案が必要になります。

ただ単に、「体がこれくらいに良くなりますよ」と言われても、ご利用者様はその能力の向上が生活動作の何をどう良くするのかまですぐに繋がる事は少ないです。

なので、気をつける事は“より具体的にご利用者様がイメージ出来るように“お伝えするという事が大切になります。

その時のコツとして、個人因子を意識するとお伝えしたように、

“ご利用者様がどのような事に喜びを感じる人なのか“
“実生活のどの部分が改善するとより良い毎日を過ごせるのか”
“趣味や生きがいは何なのか”

というように、おひとりおひとりの特性に合わせた提案が出来ると、ご利用者様が想像出来なかった潜在的なニーズを正しくキャッチする事が出来ます。

終わりに

正しくニーズをキャッチするコツを2つお伝えしてきました。

ひとつは、信頼関係を構築することが出来れば、本当のニーズを話して貰えるようになるので、定期的にニーズの確認を行う事です。

もうひとつは、リハビリスタッフの提案力によって、ご利用者様が想像もしていなかった潜在的なニーズをも明確にする事です。

これらの正しいニーズが明確になると、ご利用者様のモチベーションアップに繋がり、リハビリ効果が増大します。

正しくニーズをキャッチしてお互いにとって良い時間を過ごして頂けるキッカケになれると嬉しいです。

皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!
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