【実践編】足のむくみの対処法

実践 リハビリメニュー

こんにちは😁“いが”です^^

私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。

今回は、訪問リハビリの現場でもよく目にする“むくみ(浮腫:ふしゅ)“への対処法についてお伝えさせて頂きたいと思います。

むくみの原因の多くは、大きく分けて病気が原因で起こるものと、運動不足が原因で起こるものがあります。※多くの場合は運動不足などの生活習慣が原因です。

むくみの判断基準としては、足の甲を指で10秒押して痕がくっきりと残りすぐに消えない場合にはむくんでいると判断します。

原因に合わせた正しい対処をする事で、安心して毎日をお過ごし頂けると嬉しいです。

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むくみの原因を解説

足のむくみには、大きく分けて“病気が原因で起こるもの”“運動不足が原因で起こるもの”があります。

《病気が原因で起こるものについて》

元々の疾患がある場合や薬の副作用としてむくみが現れる場合もあります。

また、病的な場合には、片方の足だけむくむ場合や息切れ・疲れやすいといった状態も現れます。

特徴的なものをいくつかお伝え致します。

・心不全・・・心臓の病気により、体の中を上手に血液が循環できずにむくみが起こります。

・腎不全・・・腎臓の働きが弱り、体の水分をうまく尿として体の外へ出す事が出来ずにむくみが起こります。

・肝硬変・・・足以外にも、手やお腹に水分が溜まりむくみが現れます。

・下肢静脈瘤・・・足の血管がコブのように膨らみ、足のだるさが慢性的に起こります。

病気が原因のむくみの場合には、医師の診断や治療が必要となりますので、主治医がいらっしゃる場合には、相談してみてください。

《運動不足が原因で起こるものについて》

訪問リハビリの現場でよく出会うむくみは、こちらの原因の事が多いです。

これは、長時間同じ姿勢でいる場合に起こりやすく、体の中にある水分が重力により足に溜まってしまう状態です。

この症状は、若い方にも同様に当てはまる生理的な現象でもあります。

しかし、誰にでも起こりやすいものだからと言って、放置してしまうのは私は良くないと考えます。

理由としては、むくんだ状態で歩くと足がブヨブヨとしてバランスがとりにくいと言う状況や、膨れることで足首の動きが制限されてしまい歩きにくい状況になってしまう危険性があります。

これは、運動により対処できますのでご紹介していきます。

足のむくみの対処法

病気が原因の場合には医師にすぐに相談するという方法が最善です。

ここでは、運動不足が原因のむくみに対しての対処法を中心にお伝えしていきたいと思います。

足に溜まった水分は、主にふくらはぎの筋肉の活動によって、ポンプ作用が働き心臓に水分が戻っていく仕組みになっています。

要は、足に溜まった水分は足の筋肉を沢山使う事で全身に戻っていき、足のむくみがスッキリとします。

足に強い圧がかかる靴下があり、足のブヨブヨ感や膨れを抑制してくれるので、転倒リスクの軽減につながり非常に効果的とされています。

ただ、現場のご利用者様の声として「圧力の靴下は履きにくくて大変」という声も聞きます。

私の考えとしては“むくみやすい生活習慣を変える”事で根本から改善していけると良いのかなと考えます。

日々の生活を活動的に過ごせる事によりむくみが解消した実例をひとつお伝えさせて頂きます。

パーキンソン病をお持ちの高齢者住宅にお住まいの方で、訪問リハビリ介入当初は体力や筋力も低下しており、活動的に過ごせていない方でした。

足のむくみも強く、靴下が足にめり込んでしまうほどの状態でした。

ですが、訪問リハビリにより体力や歩行に自信がついてきた為、おひとりで足の運動を行ってくださったり、お部屋の掃除や洗濯など生活全般が活動的になりました。

それに合わせて、「足のむくみがスッキリと引いて楽になった」という声を頂きました。

簡単なむくみ改善の足の運動

①かかとあげ運動

②つま先あげ運動

この2つを行うだけでも、筋肉のポンプ作用を活かしてむくみの解消に繋がります。
是非、簡単なので試してみて下さい。

終わりに

今回は“むくみ”についてお伝えさせて頂きました。

多くの場合には、生活習慣の改善や運動不足解消により解決します。

活動的に過ごし、むくみのない安心した日常のお手伝いになれば嬉しいです。

皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨

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