【自助具】片麻痺を助ける自助具紹介

訪問リハビリ

こんにちは😁“いが”です^^

私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。

今回は、片麻痺の後遺症が残ってしまっている方に向けて、日常生活を快適にする為のお役立ちアイテムをいくつかご紹介したいと思います。

私が以前に勤めていた総合病院の回復期病棟には多くの脳卒中患者様が入院されており、その際に様々な自助具を実際に活用され生活の幅が広がるという場面を数多く見てきました。

基本的には、麻痺が重度になると両手動作が難しくなってしまいます。

そこで、お風呂の場面で体を洗う手助けとなる“洗体ブラシ“、食事の際に活躍する“介助箸”や“介護食器”という自助具を駆使する事で、生活の質を向上させる事が出来ます。

世の中には多くの便利な自助具が存在しますので、片麻痺の方の生活が少しでも豊かになるお手伝いになれば嬉しいです。

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片麻痺を助ける自助具紹介

洗体ブラシ

片手では届かない背中などもしっかりと洗う事ができます。麻痺の後遺症によって、座位バランスも不安定となりやすい場合があるので、背中だけでなく足先を洗う場合にも活躍します。

ソックスエイド

座位バランスが不安な場合など足先まで手が届きにくい時に活用できます。麻痺の痙性がそこまで強くない場合には、麻痺の足を健側に組むような形で、靴下を履けている人も多くました。

まな板

押さえが必要な丸いものを切る際に、安全に食品を固定する事ができます。ひと昔前は釘のついたものもありましたが、衛生面や釘が出ていて危ない事から、私はあまりオススメしていません。実際に病院時代には、調理訓練も積極的に実施していました。特別な道具がなくても長年主婦をされており、上手に調理できている方も多くいました。

包丁

柄の位置を調整する事ができる為、力を正しく刃に伝える事ができます。通常の包丁でも上手に切れるとは思いますが、例えばにんじんやきゅうりなど少し硬い食材を切る時に、必要以上に力が入ってしまい、切れた時に食材が飛んでしまったり、大きな音が出てしまったりと、少し危険な場面もありました。

食器

底に滑り止めがついており、食器のフチも少し反り返っている為、スプーンで食べ物をすくう際にとても役立ちます。また、麻痺の手を生活場面に積極的に参加させる事がリハビリの観点では大切になりますので、病院時代には、このような介護食器を使っていたとしても、麻痺側の手を食器に添えて少しでも生活動作に参加してもらうように声掛けしていました。その際にひとつだけ注意点があるとすると、食べる事に集中し痙性が上がり、テーブルに置いていた腕が食器ごと落ちてしまう場合がありましたので、注意点としてお声かけしていました。

利き手に麻痺が残ってしまった場合には、反対の手で食べられるように自助具のお箸をご利用される方も多くいました。実際の患者様の声としても、入院生活や家での食事場面では重宝するという声が多く聞かれていました。一方で、外食の際には“目立つ自助具はできるだけ使いたくない”という声や、“いちいち箸を持ち運ぶ事が面倒”という声も聞かれていました。

爪切り

健側手の爪が切れないという人は意外に多くいます。爪切りに必要なつまむ力は、麻痺が重度の方には少し難しい動きとなります。そこで、麻痺の手全体で爪が切れるような器具があれば、ご自身での爪切りが行えるようになります。

または、こちらの電動の機械を使っても上手に爪のお手入れができると思います。

まとめ

今回は片麻痺の方の生活を少しでも豊かにするお手伝いになればと、自助具についてお伝えさせて頂きました。

あくまで、プラスアルファの補助的な部分になるとは思いますが、少しでも皆様のお役立ちになればと思いお伝えさせて頂きました。

他にも、このような動作を解消したいというご要望などありましたら、私の可能な範囲でお探ししたりお答えしたいと思っています。

自助具を上手に使うことで、日々の小さなストレスが解消され、より豊かな毎日が過ごせるお手伝いになれると嬉しく思います。

皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!
記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨

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