ベッド周りの最適な環境づくりについて

福祉用具

こんにちは😁“いが”です^^

私は年間100名以上の患者様が入れ替わる総合病院の回復期病棟で4年、その後在宅のリハビリへと分野を移し社内で1番の訪問件数をこなしながら5年目を迎えています。

今回の内容はベッド周りの環境を最適な状況にする為に気をつけた方が良いポイントについてお伝えしていきます。

私自身も訪問リハビリの現場を通して、ベッドの高さが合わずにすべり落ちそうになるという不安の声や、ベッドが柔らかすぎて動作がしにくいというご相談を受ける事が少なくありません。

そんなご利用者様の疑問や不安を少しでも解決できれば嬉しく思います。

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ベッド周りの最適な環境づくりについて

ベッド周りの環境において、転倒やずり落ちの不安を抱えているご利用者様は多くいらっしゃいますので、最適な環境を整える為のポイントを3点ほどお伝えさせて頂きたと思います。

①ベッドの高さ

ベッドが低すぎると、立ち上がりに多くの筋力や労力が必要となり、動作自体が困難になってしまいます。

また、ベッドが高すぎる場合には、起き上がりやベッドの端に座った時などにそのままずり落ちてしまう危険性が高くなります。

最適なベッドの高さとしては、ベッドの端に座った時に膝が地面に対して90度になる高さが最も安全で動作もしやすい高さとなります。

※注意点としては、マットレスを利用される場合には、それも込みでの高さの調整が望ましいです。

②手すりの必要性

必要性に合わせて有無を選択されることをオススメしますが、退院直後など必要性がまだわからない場合には念の為設置することをオススメします。

理由としては、服薬による副作用や夜間のトイレのように、いつもよりもパフォーマンスが落ちている状況での動作が多く予想される為です。

福祉用具のレンタルをご利用されると月に数百円でのご利用が可能ですので、安全の為にもわからない場合には試して頂くことをオススメ致します。


③電動ベッドの必要性

基本的に麻痺などの重篤な後遺症や起き上がり・立ち上がりに多くの介助を要す場合には効果的であると考えます。

しかし、基本的に身の回りの動作が概ね安全におひとりで行える場合には、前述した環境設定で対処する事が可能であると考えます。

電動ベッドを使用することのメリットとしては、座位保持が不安定な場合でも頭を起こして食事や作業が出来ることや、ベッドの高さを上げる事で立ち上がりの労力を減らすといった効果があります。

最適なベッドの硬さについて〜目的による選択方法〜

訪問の現場では稀にご本人様の体の状況とベッドの硬さが合っていない場合があります。

基本的にはご本人様の好みにあったものを選択されると良いのですが、体の状態や目的に合わせた選択方法もございますので簡単にお伝えさせて頂きます。

硬めのマットレスのメリットとデメリット

寝返りのしやすさやベッドの端に座った時にすべり落ちる心配がなく安定している事がメリットとしてあげられます。

反対にデメリットとしては、沈み込んでの包まれる様な寝心地の良さは味わえない可能性もあります。

柔らかいマットレスのメリットとデメリット(体圧分散マット)

床ずれ(褥瘡)のリスクが少なくなる事がメリットとしてあげられます。

寝たきりやベッド上にいる時間が多い場合に効果的です。

反対にデメリットとしては、沈み込む為に寝返りなどのベッド上での動作や立ち上がり動作に労力が必要となります。

終わりに

今回はベッド周りの環境を最適な状況にする為に気をつけた方が良いポイントについてお伝えさせて頂きました。

ベッド周りではいつもよりも心がリラックスしている状況になりやすい事や、朝・夜といった体が万全ではない状態での活動が多い為、最適な環境を整える事がリスクを減らすひとつの要因となります。

寝室が安全でリラックスのできる場に少しでも貢献できれば嬉しいです。

皆様からのご質問やご意見などを大募集してます!
記事の内容のリクエストや実際のリハビリに関するご質問など頂けましたら最大限のサポートを致したいと思います✨

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